今年の長崎くんちが7日から始まります。これを前に「櫓太鼓と本踊」を奉納する西古川町の関係者が6日に市役所を訪れ、大相撲の元小結、旭道山関から借り受けた化粧まわしを市長に披露しました。

大相撲、元旭道山関の名前にちなんだ刺繍が施された化粧まわし。

鈴木市長「重いですねーうわぁー、ずっしりと」

かつて長崎で相撲興行を取り仕切っていた西古川町は、相撲にゆかりのある演し物を奉納しています。

新型コロナの影響で10年ぶりの奉納となる今年は、中断期間があったため、弓取り式で使う化粧まわしの調達に難航。

国会議員などの協力を得て、沖縄で戦没者の遺骨収集に取り組み、平和への思いが強い元旭道山関から化粧まわしを借りることができたということです。

旭道山和泰さん「やっぱりこれをつけるということは腹を据えなきゃいけないです。そして根性入れなきゃいけないです。ただの飾りじゃありません。やっぱりそういう意味では戦後80年というこの節目につける、出していただけるというのは自分の思いでもあるし、願いでもあります。そして先人のことをしっかり思い出してほしいとそれが一つの(供養)こういうふうになると思います」

元旭道山関は7日のくんち前日(まえび)、西古川町の奉納踊に参加するということです。