警察官などをかたり、捜査名目で金を振り込ませる手口で、長崎県内に住む50代の男性が現金800万円以上をだましとられました。警察はニセ電話詐欺事件として捜査しています。

被害にあったのは長崎県時津町に住む会社経営の男性(50代)です。

警察によりますと、8月29日、男性のもとに携帯会社の社員を名乗る男から「あなたの番号から詐欺メールが発信されているため、携帯を停止する」と電話があり、長野県警で調査を受けるよう指示されました。

男性が現地へ行けないことを伝えたところ、男は「通信で取調べをする」として長野県警のニセの番号を教え、電話をかけさせたということです。

長野県警の警察官を名乗る男がビデオ通話で警察手帳などを見せたことで本物の警察官だと信じた男性は、調査費用の名目で今月2日までに3回にわたって現金合計818万円を振り込みだまし取られました。

振込後、相手と連絡が取れなくなったことを不審に思った男性が警察に相談し、被害が発覚しました。

警察は、LINE電話や「+」から始まる国際電話番号でやり取りすることはないと注意を呼びかけています。