弁護側の主張
弁護側は「統合失調症のため、犯行時は心神喪失または心神耗弱の状態だった」と主張している。証人として出廷した母親は「(被告を)罰しないでください」と訴えた。
統合失調症を抱える被告の責任能力を認めるのか否か。22日は論告求刑が予定されている。
《解説》刑法では「心神喪失なら罰しない」「心神耗弱なら刑を減軽」と定めている。裁判では被告の知的障がいや統合失調症が、犯行に影響したと言えるかが判断される。統合失調症だからといって自動的に無罪になるわけではなく、最終判断は裁判所(裁判官・裁判員)が下す。