長崎空港の開港50年を記念したシンポジウムがこのほど大村市で開かれ、さらなる空港の活性化に向け観光の専門家らが意見を交わしました。

シンポジウムではまず長崎空港ビルディングの衛藤社長が経営ビジョンを示しました。

衛藤勇社長「地域に貢献し、共に成長できる空港と。これが長崎空港ビルディングの経営ビジョンでございます。このビジョンを達成するためのアクションプランを都度都度作りながら実行している」
その後、『地域と空港が連携した地方創生』についてまちづくりや観光振興の専門家らが意見を出し合い、海上空港としての潜在能力や魚などの地域資源をもっと活かすべきといった声があがりました。
また、アマゾンジャパンの立ち上げに参画し「カリスマバイヤー」として知られる土井英司さんは、長崎は島巡りで人気があるギリシャに似ており長崎空港を離島周遊の拠点にしてはどうかと提言しました。

エリエス・ブック・コンサルティング 土井英司社長「ギリシャ人はここが素敵な海だなと思ったら、必ずそれをビジネスにします。どんな辺鄙(へんぴ)なところでも、ここは綺麗な浜だと思ったら、そこに必ず売店を作り、船で案内をし行ていることを必ずビジネスとして作っているんです。Aegean Airlines(エーゲ航空)は何やってるかというと、アテネに降り立った人たちをギリシャの島を巡らせるっていう機能を果たしてるんです。外から人間を引っ張ってこれて長崎の島に運んできたら、この売り上げは可能です。」

このほか、昼間の便を活用して長崎の魚介類や特産品を全国へ空輸するアイデアなど、地域創生につながる新しい空港のあり方が示されました。