『4月から変わること』きょうは食品の値上げについて取り上げます。

民間の調査会社帝国データバンクによりますと、今月から値上げされたのは調味みそなどの「調味料」や缶ビールなどの「酒類・飲料」このほかハムなどの「加工食品」食用油などの「原材料」と幅広い品目に及んでいて、合計すると4225品目、値上げ率は平均16%となっています。
利用頻度が高い品目も多く家計への影響もさることながら、それ以上に打撃を受けているのが多くの食品を取り扱う飲食店です。飲食店に欠かせない米も価格の高止まりが続く中、店の経営にとって大きな痛手となっています。

長崎港ターミナルで営業する「南蛮亭」

名物のうどんのほかご飯ものなどがメニューに並び、半世紀以上にわたって船を利用する人たちの胃袋を満たしてきました。

この店では先月、原材料費などの高騰を理由に料理の価格アップに踏み切ったばかりでした。

南蛮亭・米津栄司社長「米だけで言ったら10%くらいは上がっているので、去年なるべく(価格を)上げないように頑張ってきたんですけど、ガス・電気代、人件費も全てが上がっているので、企業努力をこえている域に来ているのかなと思っています」

商品の内容を維持するため価格を上げざるを得なかった状況に今月の食品値上げラッシュが追い打ちをかける形で店の経営を直撃。

それでもお客様ファーストのポリシーは曲げず、一部定食の「ご飯おかわり自由」は続ける考えです。

南蛮亭・米津栄司社長「外食をする人が少なくなるのが私たちの業界にとっては大きいので、仕入れ業者とも連携しながら(コストを)抑えながら、お客さんに今までと変わらないものを提供できるように努力しかないかなと思っています」

次はいつ、何が値上がりするのかー飲食店では先の見えない現状を不安視する声があがっています。