長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダム事業で、ダムに反対する住民らが現地で続けている抗議の座り込みが2016年に再開されて以降、17日で2千回となりました。

石木ダム建設現場で座り込みを続けているのは、ダム建設に反対し今も現地に住み続けている住民と支援団体の市民らです。

岩下和雄さん
「必要ないダムにですね50年以上費やして、それでもまだダムをつくろうとしております」

17日はおよそ80人が参加し、ダム計画の白紙撤回を訴えました。

岩本宏之さん
「そこにまだ13世帯が住んで生活をしているわけですから、座り込みができなくなっても家には住み続けます」

座り込みは県が代替道路の建設を始めた2010年に始まり、中断を経て2016年から続けられています。座り込みが再開されてからの回数は17日で2千回となりました。

岩下すみ子さん
「こんなに長くなるとは思っていませんでしたね。でも私たちはここに本当に住みたいんですよ。ここで生活をするのが一番幸せです。だからその幸せを奪わないでください権力で」

こうした中で石木ダム建設の妥当性について再評価を行う委員会の2回目の会議が今月14日に佐世保市で開かれました。

委員会は、石木ダム以外に代替案がなく、事業の費用対効果もクリアしているという佐世保市の説明をおおむね妥当とし次回の委員会で答申を行う予定です。