「普賢岳のホームドクター」として雲仙普賢岳災害と向き合い、火山観測の中心的な役割を担った九州大学島原地震火山観測所元所長の太田一也さんが15日に亡くなりました。90歳でした。

太田一也さんは長崎県雲仙市国見町出身で、1967年から九州大学島原地震火山観測所に勤務。1990年に始まった平成の普賢岳噴火では所長として日々の観測に当たり「普賢岳のホームドクター」と呼ばれました。

また、立ち入りが法律で禁止される警戒区域の設定委員もつとめ、九州大学退官後も執筆活動などを通して防災意識の啓発にあたりました。

太田さんは去年秋に体調を崩し、15日に慢性呼吸不全のため入院先の病院で亡くなりました。90歳でした。

通夜は16日午後7時から、葬儀告別式は17日午後1時から島原市のマルイチ葬祭第一斎場で執り行われる予定です。