過去に撮影した写真のネガをあらためてデジタル現像し、その鮮明さで昭和の時代の空気感を味わってもらう「写真でタイムマシーン」。今回ご紹介するのは60年前1964年の長崎くんちに関する写真です。この年は西濵町の龍船が奉納した年です。

庭見世の夜

最初の写真です。題名を付けました。「庭見世の夜」

この光の具合と人の密度ですね。独特です。

1964年今から60年前の10月3日。長崎市のおそらく鍛冶屋町と思われます。

そしてこちらは今回の踊町でもある西濵町です。
龍船が展示されています。

この賑わいがまさに「庭見世」ですよね。心がときめきますくんち本番へとつながるイベントのスタートです。

1964年長崎くんち前日

そして本番の写真です。西濵町の龍船です。くんちの出し物の中でも最大級の大きさですがこの時代からそれは変わりません。

こちらをご覧ください

龍船の頭がすごく大きく感じるのは写真の写り方でしょうか?人の2倍はあるような気がします。

踊馬場から見える長坂の様子は今と同じです。
さじきにもたくさんの人がいます。

そしてよくご覧ください一人一人の顔を見ると皆さんしあわせそうな表情をしているんです。

60年前のお下り

そしてここからはお下りの様子です。60年前のお下りはどんな感じだったのか?

人垣の厚みが違います。子供も大人も押すな押すなの状態です。

行列がやってきました。

お神輿を先導するのは神の使い「猿田彦」
県庁坂から大波止の様子ですね。路面電車の線路が見えますね。

みこしの到着でお下りもクライマックスです。

お下りの時も大波止交差点付近から御旅所に向けて3体の神輿は一気に駆け抜けるんですね。写真からも躍動感が伝わるかと思います。
御旅所にはすごい人!

まさに長崎っ子の血をたぎらせる一枚ではないでしょうか