愛大さん、大輝さんに会いに長崎へ

島根県に暮らす三代愛大(うた)さんは、「大輝、15の春」をYoutubeで見て大輝さんの存在を知りました。同じ病気を抱える大輝さんと家族が、前向きに日々を重ねている姿に釘付けとなり、以来毎日の様に番組を見ていると言います。

〈愛大さんからのビデオメッセージ〉
「秋山大輝さんはじめまして。これ秋山大輝さんの15の春です。ぼく秋山大輝さんみたいな人が好きです。これからもよろしくお願いします」

憧れの大輝さんは10歳年上の18歳、この春社会人になりました。「大輝さんに会うこと」ーそれを今年の夢にしていた愛大さんは今月、夢を叶えに長崎県にやってきました。

これまでもSNSなどを通して家族ぐるみでの付き合いを続けてた秋山家と三代家。愛大さんに初めて会う日…。長崎の大輝さんは少し緊張気味です。

少しずつ乗りこなしている「歩行器」にまたがり、歩いて玄関まで出迎えた大輝さん。そこに、祖母に抱えられた愛大さんがやってきました。

「こんにちは」
「あっ大輝君!大輝君、はじめまして」
「大輝君の後を追いかけてください。愛大君も」
「ちょっと待って、急がんば」

愛大さんはお尻を床につけて、足で床を蹴って進みます。思いがけない愛大さんの速さに、案内する大輝さんは追いつかれまいと必死で居間へと急ぎました。