37年続いた「冊子の宿題」廃止に

長崎市教育委員会は夏休みの学習習慣の維持などを目的に、1986年(昭和61年)から「あじさいノート」という冊子を公立小学校の児童に配布していました。

2014年までは計算や漢字のドリルが含まれていたほか、去年までは平和学習や郷土学習が掲載されていました。しかし、それらの内容は児童が各自に貸与されている《学習用端末》で見ることができるようになったため、今年から「あじさいノート」は廃止されました。

長崎市教育委員会教育研究所の富永豊 主任指導主事は「あじさいノートの内容は学習用端末に引き継がれることになったが、夏休みの宿題の量は以前と大きくは変わらないのではないか」と話しています。

夏休みの宿題、昔と今。見た目で量を感じることができるノートやプリントから一見、量が見えないデジタルの端末へとその形は変わりつつありますが、子どもたちにとって逃れることができない夏の課題であることは昔も今も変わらないようです。