長崎市の光源寺に伝わる「産女(うぐめ)の幽霊」像が、ことしも16日に開帳されました。
「産女の幽霊」は長崎市麹屋町の「飴屋」を舞台にした民話に出てくる幽霊です。光源寺の像は270年以上前に作られたとされており、ギラリと光る目に人の毛で作られた髪を持っています。

紙芝居「今夜はお金がありませんが、どうか飴を分けていただけないでしょうか?」
毎年8月16日に開帳されていて、紙芝居で民話も伝えられます。子を身ごもったまま命を落とした女性。三途の河を渡るための六文銭を使い、幽霊となって我が子に飴を買い求めた話です。

子ども達は紙芝居を聞いた後、産女の幽霊とご対面ー。参拝者には民話にちなみ、母乳の代わりになるようお米でできた飴が配られました。
小学5年生:
「幽霊になっても子どもを想うって良い母親だなと思いました」
小学5年生:「(幽霊のように)優しくできたらいいなと思った」

光源寺・楠直也住職:
「1人1人の子どもたちが、お母さんの愛情をしっかり頂いていることも改めて思い出してもらえればありがたいと思います」

我が子を思う「産女の幽霊」。優しい心を忘れないで、との願いと共に受け継がれています。








