■ 今、日本語の猛勉強中 友達と遊びたい…日本の大学に行きたい…

ハウステンボスの対岸にあるオランダ風の建物は日本語学校です。
アレクさんの家族は、学校の寮で生活しながら日本語を学んでいます。


(日本語の授業)長崎日本語学院 森 伊作さん:
「How do you say "Good Morning" in Japanese?」
アレクさんの家族:「おはようございます」

家族全員で週に3日、日常会話など日本語の授業を受けています。
大人と子供では覚える速さも違うようです。


母 ナターシャさん:
「(英語)なにしろ日本語は文字が難しくて覚えるのが大変だわ」
姉 イーナ・サマルカさん(39):
「(英語)日本滞在が長引くかもしれないので、日本人とコミュニケーションがとれるよう頑張っています」


姪 アナスタシア サマルカちゃん(8):
「(日本語で)初めまして。私はアナスタシアです。ウクライナ人です。どうぞよろしく」

アレクさんの姪にあたるアナスタシアちゃんは8歳。
友達と何か月も離れ離れになって、寂しくてたまらないといいます。

アナスタシア ちゃん:
「早く日本語を覚えて小学校に行きたい。同じ年頃の友達と遊びたい」


甥のアレックスさんは16歳。日本語を覚えるペースが速く、1か月ほどで漢字も書けるようになりました。家族とは別に一般の授業も毎日受けています。

先生:
「アレックスさんに聞いてみましょう、弟さんはいますか?」
アレックスさん:
「(日本語で)弟はいません」

アレックスさん:
「戦争が終ってもウクライナが勉強できる環境かどうかわからない。安全な日本にこのまま残りたい。日本の大学に行きたいです」

■ 家族団欒は日本の食材で作ったウクライナ料理


全員「いただきます」

ロシア料理として知られる『ボルシチ』と『ペリメニ』
実はウクライナが発祥とも言われています。
料理が得意なナターシャさんは日本の食材を使って、家族にウクライナ料理を振る舞っています。

母 ナターシャさん:
「ほとんどの食材は日本でも揃うのよ。黒パンが手に入らないくらいかしら」