10月に鹿児島県で行われた全国和牛能力共進会で、宮崎県勢は4大会連続となる内閣総理大臣賞を獲得し、日本一の称号を手にしました。
宮崎牛のさらなる飛躍が期待される中、枝肉の品質を競う「県肉畜共進会」が開かれ、最も評価が高かった牛は、1キロ・1万1890円という高値で落札されました。
(丸山敦子記者)
「日本一の美味しさを届けようと、飲食店関係者たちが宮崎牛を次々に競り落としていきます」
2年に1度開かれている県肉畜共進会の枝肉の部の審査には、牛100頭、豚144頭が出品され、午後からセリが行われました。
このうち、牛の枝肉のセリでは、多くが1キロ・3000円台で取引される中、全国和牛能力共進会で活躍した農家の枝肉には高値がつけられます。
(高千穂町の佐藤孝輔さんの枝肉は1キロ5550円)
最後は、全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を獲得し、25日の共進会でもグランドチャンピオン牛に選ばれた小林市、馬場牧場の出品枝肉が登場。
どんどん上がる値段に会場は大盛り上がり。そして落札額は・・・
「1キロ・1万1890円」
スーパーマーケットや飲食店を展開する「ながやま」が落札しました。
(ながやま 永山幸志郎専務取締役)
「全共でも日本一の宮崎牛というところで、我々も微力ながら、県民の皆様に日本一の宮崎牛をお届けできれば」
(馬場牧場 馬場大祐さん)
「大変な情勢の中でこれだけ高い値をつけていただくということは、購買者の方々が宮崎牛を買っていただいて、この宮崎牛をたくさんの方々に提供したいという思いが伝わったので、大変うれしく思う」
25日の競りは、全共での結果が全体の価格を押し上げた形となりました。
(宮崎経済連 坂下栄次会長)
「この牛をどう売っていくかが我々の仕事だと思いますので、それを機にもっとPRしながらやっていきたい」