能登半島地震で甚大な被害を受けた能登地区では復旧作業が進められていますが大量に出る災害廃棄物の処理が大きな課題となっています。

住宅のおよそ4割が全壊した珠洲市では、倒壊した家屋がほとんど手つかずのまま残され、柱や屋根瓦などが道路をふさいでいる場所もあります。

災害廃棄物を持ってきた住民
「きょう初めて持ってきた。ちょっとずつでも片付けでいきたい」
「量が多すぎるし分別して持っていかないといけない」


断水が長引き、避難している住民が多いことやボランティアの受け入れを始めたものの、危険な場所が多く作業が限られ処理が進んでいません。

石川県によりますと、珠洲市では年間のゴミ排出量の132年分にあたる57・6万トンの災害廃棄物が発生すると推計されています。


石川県では、陸上輸送に加えて、港からの海上輸送も活用して県内外で処理を行い、2026年3月までの処理完了を目指しますが、港湾設備の早急な修復が必要になるなど課題は残されています。