医師も警鐘「マッチングアプリで不特定多数と…」


現場の医師は「コロナ禍が始まった数年前から、徐々に患者が増えてきた」と話します。

中澤佑介 医師
「マッチングアプリで不特定多数と性交する人がもっていたり、パートナーが梅毒に感染し受20~50代の性的活動がある年齢の人がまんべんなく来る印象」

特に注意が必要なのは妊娠中の女性です。妊婦が梅毒に感染している場合、胎盤を介して胎児に感染し死産や重い後遺症を引き起こす“先天梅毒”につながる恐れがあります。

中澤佑介 医師
「性感染症は個人だけの問題ではない。不妊につながることもあるので、互いに検査して感染拡大しないようにするべき」

大切なパートナーを守るためにも、気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診する必要がありそうです。


中澤医師によれば梅毒は感染力が強く口に病変がある場合には接吻、あるいはコップの回し飲みでも感染するケースがあるということです。

かつて江戸時代には猛威を振るい人々に恐れられていましたが、抗生物質のペニシリンが開発されてからは感染者が急激に減ったという経緯があります。

エイズや梅毒など性感染症の心配がある人のために、県内では9か所の保健所や保健福祉センターで無料、匿名での血液検査が行われていて、症状がなくても心当たりがある場合には無料での検査を利用するよう呼びかけています。