「金沢スタジアム」の駐車場予定地をめぐり土地の所有者が用地の明け渡しを拒否している問題で、石川県の収用委員会は所有者に対し土地を金沢市へ明け渡すよう命じました。

この問題は、金沢市磯部町で来年2月の供用開始を目指して建設工事が進められている「金沢スタジアム」の駐車場予定地になっている2か所の土地について、所有者が土地の明け渡しを拒否しているものです。金沢市は所有者に対し補償金およそ4800万円を提示したものの交渉がまとまらないことから県収用委員会に土地の明け渡しを求める申し立てを行っていました。

これを受けて県収用委員会は、審理と現地調査を経て今月26日、所有者2人に対し土地を金沢市へ明け渡すよう裁決を下しました。

裁決の金額は不明ですが、金沢市は、10月25日までに土地の所有権を取得し、来年2月の供用開始に間に合うよう工事に着手することにしています。