中古車販売大手のビッグモーターが、わざと車を傷つけるなどして保険金を不正に請求していた問題で、国土交通省は28日、全国34の店舗に一斉に立ち入り検査に入り、石川県内でも野々市市の店舗で検査が行われています。

ビッグモーターをめぐっては、靴下に入れたゴルフボールで顧客の車にわざと傷をつけるなど、自動車保険の保険金を水増しして請求していた問題が明らかになっています。

国交省は26日、社長らに聞き取り調査を行いましたが、実態の把握が十分でないとして、28日午前9時から全国34の店舗に立ち入り検査を行っていて、石川県内でも野々市市三日市のビッグモーター野々市店に国交省の職員3人が検査に入りました。

検査では従業員から話を聞いたり、整備の記録を確認したりするということです。

特別調査委員会の報告書によりますと、野々市店で検証された71件の修理事例のうち、30件で不適切な行為が行われた疑いがあるということです。

立ち入り検査で道路運送車両法に違反する行為が確認された場合、国交省は事業の停止などの行政処分を検討することになります。