退去期限が延期されていた金沢大学の男子学生寮は今月7日に全ての学生が寮を後にしました。学生らが訴えていたことの一つに経済的な困窮がありましたが、住むところを追われた学生たちの生活はどのように変わったのでしょうか。

金沢市千日町にある3階建ての住宅。

金沢市千日町の3階建て住宅

元寮生・冨樫洋乃輔さん
「一応ここがぼくらの居室の一つで僕はここで寝ています」

退去期限の今月7日の夜、8人の学生がこの建物で共同生活を始めました。学生たちの取り組みを知った支援者が月数千円で空き家を提供しました。

共同生活を行う住宅


MRO北陸放送・牛田和希アナウンサー
「住み心地はいかがですか」
学生
「めっちゃ楽しいですね。やっぱり今まで寮にいた人間が全員いるので」
2階と3階にある居住スペースは、現在、6畳一間に2人ずつ計8人が住んでいます。

一間2人で暮らす学生たち

元寮生・冨樫洋乃輔さん
「寮が無くなって生活が大変になるかもしれないから、仕送りを入れてあげようかと母が言っているのですが、妹も大学通っているから僕にそんな出費をしてほしくないと思っています」

元寮生の冨樫洋乃輔さん

富樫さんは、一人で働く母に迷惑はかけられないとアルバイトを掛け持ちし、週に5日働きながら生活費を自己負担しています。

元寮生・冨樫洋乃輔さん
「全ての人が望んだら教育を受けられるようにすべきだし、その方が国も発展していくと思うのでそういう社会になったらいいなと思う」