先月終了したズワイガニ漁の今シーズンの水揚げ量は、オスの加能ガニ、メスの香箱ガニとも前のシーズンを上回り、好調に推移したことが分かりました。
石川県水産総合センターのまとめによりますと、去年11月から今年3月までのズワイガニ漁の期間中、県内の港で水揚げされたオスの加能ガニは151トンで、前のシーズンから約2割増えました。メスの香箱ガニの水揚げ量は134トンで、昨シーズンを6割余り、過去5年平均では5割近くそれぞれ増加しました。
県内の底引き網漁業者は将来的な安定した水揚げに向け、成長段階の水ガニの禁漁に取り組んでいて、資源量は回復傾向にあります。また、加能ガニの1キロあたりの単価は7108円で、前のシーズンを下回りましたが、過去5年平均の5574円を大きく上回りました。香箱ガニを含めた水揚げ金額の合計は、前のシーズンより1億円多い15億1000万円でした。
県漁協は輝と輝姫の名称でオスとメスそれぞれの高級ブランド化を進めていて、その効果が表れる結果となりました。