有機ELディスプレイパネル事業で、石川県能美市にも工場を設けるJOLEDが、民事再生法の適用を申請したことがわかりました。
民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、JOLEDはジャパンディスプレイやソニー、パナソニックの有機ELディスプレイパネル事業を統合させ2014年に設立しました。
2018年には、ジャパンディスプレイから譲り受けた能美工場で稼働していました。しかし、有機ELの価格が高いことなどを理由に採用する企業が増えず、コロナ禍や原材料費の高騰なども追い打ちをかけ、業績は低迷しました。
負債総額はおよそ337億円で、今年に入ってから国内の企業の中では最大です。
JOLEDは自力での再建を断念し、27日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、今後は法的手続きにより立て直しをはかる予定です。