北陸新幹線の敦賀・大阪間の延伸ルートをめぐり、日本維新の会は8日午前、党内のプロジェクトチームの会合を開き、「小浜・京都ルートの桂川案」と「米原ルート一部直通案」の2つのルート案を10日に開く自民党との与党整備委員会に提示することを決めました。
延伸ルートをめぐっては、2016年に当時の自民・公明による与党プロジェクトチームが小浜・京都ルートに決定しましたが、京都府内で財政負担や地下水への影響を懸念する声が上がり、着工に至っていません。整備委員会は、与党入りした維新の提案で去年から8つのルート案について再検討を行っていて、7日までに沿線自治体やJRへのヒアリングを終えました。
ルート取りまとめの期限となる国会会期末が17日に迫る中、維新は8日朝、党内の会合を開き、小浜・京都ルートのうち、京都駅から2駅離れた桂川駅を経由する桂川案と、滋賀県の米原駅で東海道新幹線に乗り入れる米原ルートの一部直通案の2つのルート案を、10日に開かれる自民との整備委員会に提示する方針を固めました。
国土交通省の試算で2つのルート案は他のルートに比べて工期が短く、座長を務める前原誠司衆院議員は「1日も早くつながることは極めてプライオリティ(優先度)が高いという判断をした」と説明しました。
京都府と京都市は、多額の地元負担などを理由に小浜・京都ルートへの慎重な姿勢を崩していませんが、維新は建設費の75パーセント程度を営業主体のJRが支払う貸付料でまかない、地元の負担軽減を図りたい考えです。会見に同席した新実彰平参院議員は、全線開業した場合にはJR東日本も含めて大きな利益を得られるとして「利益に見合った貸付料をしっかり負担してもらう」と述べました。
また米原ルートでの東海道新幹線への乗り入れについて、JRは運行管理システムが異なるとして難色を示していますが、鉄道・運輸機構は、1兆円程度でシステム統合が可能だとしていて、前原衆院議員は「北陸と関西・中京圏を結ぶ極めて有力なルートになりうる」と述べました。
一方、小浜・京都ルートのうち、京都駅に接続する南北案については、文化財密集地や地下水脈を横断し、京都市民の理解が得られないとして「到底受け入れられない」としました。
今後は2つのルート案を与党整備委員会に提示し、自民と詰めの協議に入る予定ですが、前原衆院議員は「着工条件が整わなければ正式なルート決定にはならない」と述べ、国会会期末までにルートが1つに絞られるかは依然、見通せません。











