石川県出身の元小兵力士が語る 「一歩でも押し込む」相撲にチェンジ

小兵力士といえば、相手に潜り込んでから多彩な技を繰り出す相撲を得意とするイメージがありますが、夏場所の炎鵬はいわゆる“正攻法”で勝つケースが多かったといえます。

現役時代は162センチしかなく、小兵の部類に入っていた石川県珠洲市出身で元幕下・駿馬の中板秀二さんは、現役終盤で押し込む相撲に徹したことで番付が上がるようになったと話します。

元幕下・駿馬の中板秀二さん(石川県珠洲市出身)

中板秀二さん「(最初は)小兵力士に見られるような食いついて離れない相撲というのを入ったときは心がけてはいました。小さい人は大きい人以上に動き回らなきゃいけないし、技も多彩でなかいけないというのが自分の中にあったんですけど、それをいったん考えるのをやめて全部減らしていったんです」

現役時代の中板秀二さん

立ち合いから相手に当たって押す。そのことだけを考える相撲は、デビューから10年以上経ってからしっくりくるようになったということです。

中板秀二さん「立ち合い、相手より早く当たる。一歩でも押し込むことだけを考えてやった結果、相手に圧力が伝わるので、そのあとの相撲は完全に体に染みついてきた流れで体で勝手に動いてやってくれるという感じだったかなと思います」

相撲で何よりも重視されるのが立ち合いで、前に出るのは最も基本とされている動きです。炎鵬も“原点回帰”での相撲を磨いて、取り口を進化させているのかもしれません。

引き続き十両として臨む7月の名古屋場所ではどんな勝ち方を見せるのか。炎鵬の土俵からますます目が離せません。