最後の希望「宝箱」と元副館長・池口さんの存在
定置網漁が終了した後も、野村ディレクターはリュウグウノツカイを諦めなかった。次の希望として向かったのは、のとじま水族館に魚を届ける協力者、池口新一郎さんのもとだ。
港でカゴに入った「おさかな宝箱」を覗き込む池口さんと野村ディレクター。漁師が譲ってくれた珍しい生き物が入っていることもある。

元のとじま水族館副館長の池口さんは、漁港で仕分けの仕事をしながら、漁で獲れた珍しい魚を漁師から譲り受け、水族館や全国の研究機関に届ける活動を続けている。
漁師が水族館に譲ってくれる魚は、朝のうちにカゴの中に入れられており、それをスタッフが見回りの際に回収する仕組みだ。この「宝箱」の中には何が入っているか分からない。
今回のカゴの中には、エイの仲間のコモンカスベ、ヤドカリ、さらにはそのヤドカリに共生するヤドカリイソギンチャク、そしてアカヒトデなどが入っていた。ヤドカリとヤドカリイソギンチャクは「相利共生」の関係にあり、互いに助け合って生きているという。

しかし、池口さんとともに2時間かけて仕分け作業を続けたものの、リュウグウノツカイの姿はなかった。











