石川県白山市にあるDIC北陸工場で、国の指針値のおよそ2000倍となる有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」が確認された問題で、周辺にある19か所の井戸でも指針値を超えるPFASが検出されたことがわかりました。県などは周辺住民に対し、当面の間、井戸水を飲まないよう呼びかけています。

白山市湊町にあるDIC北陸工場では、敷地内の地下水から国の指針値のおよそ2000倍に当たるPFASが検出され、県と白山市は2月、工場からおおむね500メートル以内にある井戸を調査しました。

住民から調査の希望があった66か所の井戸のうち、53か所について水質調査の結果が判明し、全体のおよそ4割に当たる19か所の井戸で、国の指針値を超えるPFASが検出されました。

PFASは最も濃度が高い井戸で1リットル当たり180ナノグラムで、国の指針値の3.6倍でした。

指針値を超えた19か所のうち、2か所は飲み水としても使われていましたが、県は今後、井戸水を飲まないよう直接指導を行ったということです。

県などは、今回新たに指針値を超える井戸が見つかったことを受け、調査範囲をさらに拡大することにしていて、これまでの白山市湊町に加え、能美市の吉原釜屋町と吉原町の一部でも井戸の利用実態の把握や水質調査を進める方針です。これに伴い、能美市は4日から地元住民に向けた説明会が開くことにしています。

県によりますと、これまでに国内でPFASの摂取が原因とされる健康被害は確認されていないということですが、今後も継続的な監視と汚染範囲の特定を急ぐとしています。