「私で70歳」「もう時間がありません」
23歳のときに拉致され、24年間の北朝鮮での生活、そして帰国してから23年。地村さんは現在、70歳。
地村さんが繰り返し強調したのは、残された時間の少なさだった。
地村保志さん「拉致問題ってもう時間がありません。私で70歳でしょ。あとは横田めぐみさんは私よりも10歳下ですから、今61です。他のメンバーを見ると、私と同じか年上の人ばっかりなんですよ」
市役所を定年退職し、時間の余裕ができた地村さんは「救う会福井」の活動に協力し、署名活動や講演会に取り組むようになった。
その中で、歴代の総理大臣とも面会を重ね、早期解決を直接訴えてきた。特に、地村さんの帰国時に内閣官房副長官として尽力した安倍晋三元総理には強い思い入れがあったという。
地村保志さん「安倍さんは私が帰国するときの官房副長官だったんですね。だから直接連携をとりながら、永住帰国するのかどうかとか、いろんな重要な問題を相談して決めたという記憶があるもので、大変お世話になったし、これから拉致問題も安倍さんがやってくれると思ったんですけれども、意外と拉致の問題っていうのは進行がなく、現在に至っています」











