石川県能登地方では29日未明、非常に激しい雨が降り、能登町では道路が冠水して車に乗っていた男性2人が一時取り残されました。能登地方の5つの市町に出されていた土砂災害警戒情報は午前7時前に解除されました。
能登地方では未明に非常に激しい雨が降り、輪島市三井では午前2時42分までの1時間に観測史上最大となる73.5ミリの雨を記録しました。
能登町柿生の国道249号では山田川が氾濫したため道路が冠水し、車1台が動けなくなりました。乗っていた男性2人はおよそ1時間後に消防に救助され、けがはないということです。
また能登町藤ノ瀬では午前3時半ごろ、町野川水系の神野川が氾濫し、河川カメラでは川の水が周囲の田畑に広がっている様子が確認されました。
大雨の影響で国道249号は、輪島市の中屋トンネルと千枚田工区、大川浜工区で通行止めとなっています。
石川県と金沢地方気象台は一時、七尾市、輪島市、志賀町、穴水町、能登町に土砂災害警戒情報を発表していましたが、多発的な土砂災害が発生するおそれがなくなったとして、午前7時前に解除しました。