23日午後、金沢港の周辺で激しい突風により建物などに多くの被害が出ました。金沢地方気象台は24日現地調査を行った結果、「竜巻」だったと公表しました。

金沢市では23日午後1時20分ごろ、金沢港の周辺で激しい突風が発生し、屋根が飛ばされるなどの建物被害が20件発生したほか、港ではコンテナが横転しました。

気象庁が23日、現地調査を行った結果、大野町から近岡町にかけて被害や痕跡が帯状に広がり、渦を撮影した映像が確認されたことから、この突風が竜巻だったと発表しました。重量のあるコンテナが横転していたことから、当時の風速はおよそ30メートルだったとみられます。

一方、同じ頃に金沢市金石北で発生した別の突風については、現象を特定できなかったとし竜巻とは認めていませんが、当時の風速はおよそ35メートルだったとみられます。

また、突風の強さを表す6段階の日本版改良藤田スケールでは、いずれも最も被害が少ない「JEF0」に該当するということです。