不安は増幅されて現実に… 本住寺は本堂が崩れ落ちる被害
それからわずか8か月、住職の不安は大きく上回る形で現実のものになりました。2024年1月1日の地震で本住寺は、倒壊。
境内に建っていた住まいは大きくゆがんで壁が剥がれ、本堂は…崩れ落ちました。
日蓮宗本住寺・大句哲正住職「ただただ、亡くなった方500人超しましたし、ご冥福を祈るだけ。残された人間が地元・珠洲のために再建・復旧復興に向けて頑張りましょうという願いを込めてお経をあげる」
住職の後ろで静かに手を合わせる妻のわか子さん。わか子さんは、地震が発生したとき本堂の中にいました。一時、生き埋めとなりましたが仏具がわか子さんの体を瓦礫から守り、自力で脱出することができました。

ただ、体には大きなアザができました。
日蓮宗本住寺・大句哲正住職「ふり返ってみると本当にあっという間の1年だったなという感じ。お盆ぐらいまでは時間が止まっているような感じ。被災直後と街の景色も含めて、うちのお堂もそうなんだけど、一切変わっていなかった。