地域に寄り添う道の復旧
町野町では、これまでの記事でご紹介させていただいた県道を中心に、道路の復旧が、引き続き進められています。
金蔵地区の5か所ある法面崩壊箇所のうち、1か所で防護壁の設置が完了しました。2か所目の防護壁設置作業も骨組みが見られるようになりました。

1月1日の発災時に起きた大規模崩落により、町野町への道を寸断した県道6号の北円山~真久間でも、金蔵同様に防護壁が設置され、崩壊した法面の対策工事が進められています。

また、元々道幅が狭いカーブの部分と崩落箇所が重なったこともあってか、道路の拡張工事と思われる工事が入り、沿道の木々が伐採されるなど、安全な通行のための工夫が凝らされていることがうかがえます。

国道249号と、この県道6号の大規模崩落により、町野町が孤立集落となった経緯もあり、この道が塞がれることなく安全に通れるようになるということは、町野町や近隣の珠洲市真浦地区にとって、非常に大きな意味があります。
なお、大規模崩落により通行止めが続いている国道249号の町野町大川~輪島市渋田間、および、珠洲市真浦地区の逢坂トンネルについては、令和6年度中の復旧が掲げられており、復旧作業が行われています。
写真からは、わかりづらいかもしれませんが、道らしいものが見えてきていることが覗えます。

また、これまで県道と国道が中心だった道の復旧にも、変化がありました。県道6号と町野町第2団地を結ぶ「あじさいロード」と呼ばれる農道の舗装が、8月下旬に実施されたのです。

舗装が行われたのは、仮設住宅の住民に戸別に行われた困りごと相談がきっかけでした。
舗装前は、仮復旧のままで穴が多く、何度もブレーキを踏まなければならない状況でしたが、舗装して綺麗にしていただいたおかげで、安心して走れるようになりました。
9月1日の記事でお伝えさせていただいたように、市道や私道はまだまだ走るのに困難な場所、場合によっては車が壊れることを覚悟しなければならない場所が多くありますが、地域の方に寄り添った復旧が少しずつ行われおります。