能登半島地震により海底が隆起し、漁船が出漁できなくなるなどの被害を受けた輪島港の復旧について県は、もの揚場(ものあげば)の応急復旧を3月上旬には完了すると明らかにしました。
これは29日に開かれた県議会の一般質問で輪島市選出の宮下正博県議の質問に対し馳知事が答えたものです。

県議会・宮下正博 県議「正月に子どもや孫たちが都会から帰省をし、楽しいはずの一家だんらん、その子どもたちや孫が家の下敷きとなり命を落とすという現実を目の当たりにし、ご家族の胸中を思うと私の胸も張り裂けそうです」
石川県内で最も多い漁船数を誇る輪島港は、地震による海底隆起で水深が1~2メートルとなり、海底に船底が接するなどして出漁出来ないなどの被害が出ています。馳知事は、輪島港の復旧について、国が行っているしゅんせつ工事に合わせて来月上旬には漁船を移動させ、応急復旧を完了させる方針を示しました。

また漁業者のなりわいの再建について、被災者自身が行う漁場の調査や他の漁船への一時的な就業についても支援を行い、若い漁業者が多い輪島港を将来も漁業を続けられるよう復旧を進めたいとしています。