初公判で検察「被害者から口座に130万円の報酬」「寝室へのヘルパー入室を妨害」など主張

5月29日。雨が降りしきる中、京都地裁には初公判を傍聴しようと200人を超える人たちが列をなした。その倍率は4倍を超え、裁判の注目度の高さを感じさせる。傍聴席には林さんの父親のほか、林さんと同じALS患者の姿も見られた。
こうした中、白髪交じりの短髪に襟付きのシャツ姿で法廷に現れた山本被告。検察官が起訴状を読み上げ、裁判官から認否を問われると、こう答えた。 「林さんの自宅に大久保(被告)といたことは間違いないですが、大久保(被告)と共謀していませんし、もちろん実行もしていません」。

続く検察側の冒頭陳述。まず、林さんとの接点について、事件の約1年前から大久保被告が林さんの「安楽死を望む感情」に共感するような書き込みを始め、さらに「自分が安楽死させることができる」との書き込みを行ったと指摘。その後、2人のDM(ダイレクトメッセージ)のやり取りで「殺害計画」が進行していったとする。
加えて、山本被告は「事前に林さんから自分自身の口座に報酬として現金130万円が振り込まれたのを確認し、早期に動かなければならない仕事であると自覚したと大久保被告に伝えていた」と2人のメールでのやり取りから山本被告が計画について認識していたとし、「130万円は自身の事業の運転資金やクレジットカードの引き落としに使った」とも指摘した。
また、犯行当時の役割分担については次のように説明した。「山本被告が林さんの寝室にヘルパーが入れないようドアの前に立ちふさがり、その間に大久保被告が薬物を注入した」。
さらに、ヘルパーが訪問者の氏名を確認するため部屋に入ろうとした際には「ドア越しにメモ用紙を受け取って偽名を書いた」などと山本被告の犯行当時の役割を初めて明らかにした。











