滋賀県日野町で42年前に起き、再審=裁判のやり直しが決まった強盗殺人事件をめぐり、有罪判決の根拠となった全ての証拠を、検察が再審で証拠請求しない方針であることが分かりました。これにより、再審の日程が短くなる可能性が高くなりそうです。
1984年の年末に滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件「日野町事件」をめぐっては、無実を訴えながらも無期懲役の判決が確定し、服役中に死亡した阪原弘さんについて、今年2月に再審=裁判のやり直しが確定しました。
現在は再審に向けて、裁判所、検察、弁護団による三者協議が行われていて、6月の協議では検察が「有罪主張をしない」と明らかにしたことで、阪原さんに無罪が言い渡される見通しです。
弁護団によりますと、今月7日に開かれた5回目となる三者協議で、検察は当時の証拠が「違法で証拠能力のない証拠だとは思っていないが、有罪主張をしないので、取り調べる必要性がなくなった。裁判所において、取り調べない旨の決定をすることに異議はない」などと述べたということです。
この「証拠」とは、阪原さんに無期懲役が言い渡された裁判で採用された、金庫の発見現場への引き当て捜査が行われた際の調書や、阪原さんの自白の内容をまとめた調書など、有罪の根拠とされた全ての証拠を指します。
検察は、これらの証拠を再審で事実上撤回する方針であることが分かりました。
これにより、阪原さんに無罪が言い渡される見通しが一層高まり、さらに、再審が1回で結審するなど、日程が短くなる可能性もあるということです。
(阪原さんの長男・弘次さん)
「なぜ父があのとき逮捕されたのか。起訴されたのか、有罪判決を受けたのか。それを(裁判所が)判決の中で明らかにしていただくことが、私は父への最大の供養であるという中で、早く欲しいけども、確かな無罪判決を、確実な勝利を欲しいっていうのが私の考えです」
次の三者協議は、来月15日に開かれる予定です。











