道頓堀のビル火災から1年。現場では死亡した消防隊員2人を悼む人たちの姿がありました。
8月18日午前9時ごろ、シートで覆われたビルの前では献花に訪れた人たちが手を合わせていました。
ちょうど1年前の8月18日、大阪・道頓堀でビル2棟が焼ける火事が発生。消火活動にあたっていた浪速消防署の森貴志さん(当時55)と長友光成さん(当時22)が死亡しました。
1年が経ち、現場のそばには亡くなった2人を悼む人の姿がありました。
(埼玉から訪れた消防士)「100人が入ったら100人が同じような状況になる現場だったなと。たぶん同じ消防士はみんな同じように思う」
(埼玉から訪れた消防士)「同じ消防士として本当に悲しかった。これからも日本全部の消防が風化することなくいきたいなと思い、今回来させていただいた」
この火災について、大阪市消防局は去年12月に調査報告書を公表。
報告書によりますと、当時、亡くなった2人を含む隊員3人は東側のビル6階で消火活動を行っていました。同じころ、5階で別の隊員が部屋の扉を開けます。すると、火災で酸素が不足していた空間へ空気が一気に流れ込んだことで急激に爆発する「バックドラフト現象」が発生。強烈な火炎と黒煙が6階にも広がったとしています。
この火災を受けて、大阪市消防が今年5月に新設した「安全統括隊」。隊員が負傷するリスクのある現場に出動して危機管理を行うほか、隊員が脱出できないなどの状況に陥った際には救出の指揮をとります。
(大阪市消防局 山本博文消防局長)「いかなる状況においても安全を最優先とする組織へ転換していく。私たちの強い決意の表れでもあります」
市の消防によりますと、7月末までに安全統括隊は30件で出動しましたが、隊員の救助活動が必要な事案はなかったということです。
一方、警察は7月、ビル付近で捨てられたタバコの不始末が火災の原因と断定。当時ビルに入っていた飲食店の元従業員の男性(35)を重過失失火の疑いで書類送検しています。











