4日夜、大阪府河内長野市で刃物を持って警察官に近づき、拳銃を発砲されて死亡した男は60歳の無職で、死因は胸を撃たれたことによる出血性ショックであることが分かりました。
4日午後7時ごろ、河内長野市で「包丁を持った血だらけの男がスーパーの出入り口付近で暴れている」など、複数の110番通報が入りました。
警察によりますと、駆け付けた5人の警察官うち1人が拳銃を抜き、刃物を捨てるように男に警告しましたが、男が刃物を持って向かってきたことから、上空に向けて威嚇射撃。その2秒後にもう一発を発射したところ、その弾が男の左胸に命中したということです。
男は刃渡り約16センチの包丁を持っていたということで、銃刀法違反と公務執行妨害との疑いで現行犯逮捕。病院に搬送されましたが、1時間半後に死亡しました。ほかにけがをした人はいませんでした。
現場は南海高野線・千代田駅から歩いて5分ほどのスーパーや飲食店のあるエリアで、男は刃物を持ったまま、通報にあったスーパー付近から発砲現場付近まで、直線距離で30メートルほど移動していたとみられます。
警察のその後の捜査で、男は近くに住む無職の土屋重吉容疑者(60)で、司法解剖の結果、死因は胸を撃たれたことによる出血性ショックと分かりました。銃弾は胸の前から背中に抜け、肋骨と肺を貫通していたということです。
「警察官職務執行法」と「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」によりますと、警察官が拳銃を使用できるのは「正当防衛」、市民を巻き込まないようにするための「緊急避難」、凶悪犯罪の現行犯を逮捕する際に本人が抵抗、逃亡するのを防ぐのにほかに手段がない場合に限るとされています。また、原則的に上空などに向けた威嚇射撃が必要であることも定められています。
大阪府警は当時の拳銃使用について、「報告を聞いた限りは発砲の要件を満たすが、詳細については調査中」としています。











