取材後記


男が背負い込んでいたのは、個人の罪だけではなく、超高齢社会が抱える、深く暗い構造的な孤立そのものではなかったか___

「もうご破算にしたかった」

密室で発せられた無言の悲鳴に、行政は、そして社会はどうすれば応えることができたのだろう。

この法廷で語られた“真実“は、誰にでも起こり得る“現実”だという思いが、胸を締めつけた。

限界を迎える前に「助けて」と言える、周囲がSOSに気づける社会が来ることを願い、法廷を後にした。