夜明け前の港で見た “基地工事の本格化を象徴する光景”

同じ基地問題を抱える馬毛島で今、何が起きているのか?

訪れたのは夜明け前の漁港。馬毛島へ向かう作業員を乗せた漁船が並ぶ様子は、基地工事の本格化を象徴する光景です。

(熊本教授)「(辺野古でも)警戒船という形で漁船を出しているから、一緒といえば一緒」

 

作業員送迎で1日の手取り4~5万円 「漁をするよりも…」

複数の漁業者によれば、作業員の送迎による1日の手取りは4〜5万円ほどになり、漁をせずに送迎をする人も多いといいます。

 

(漁師)「8人(乗る)と聞いている。全く誰が乗るか分かりません」「(Q.漁に比べ、送迎はどう?)漁業は魚は釣れないし、なかなか難しい」 

22億円の漁業補償、漁業権消滅の求めに、漁業者は…

そして、今、地元漁協でも大きな動きが…。

(種子島漁協 浦添孫三郎組合長)「(漁業権の)一部消滅に協力するということになった」

漁協は防衛省に22億円の漁業補償を提示され、馬毛島周辺の漁業権の一部放棄を求められていましたが、この日、漁業者から多数の同意が得られたと明らかにしました。

(組合長)「今後漁ができるか不安もあるが、そのためにどうしてくれるのか、今後(国と)話し合っていかないといけない」

 

(熊本教授)「同意をした漁業者が同意書を提出して、提出しなかった人は同意か反対か?」
(組合長)「分からない」