2度の加温で接着が弱まる

ロケット内で衛星を載せる台座部分の製造では複数の部品を接合するために、すでに接着された部品の「乾燥」と「2度目の接着」の2回にわたって温度を上げる工程があります。

今回、検証のため再試験をしたところ、1度目の「乾燥」で、部品の一部が想定以上の温度に上昇し、すでに接着されていた部品の剥離が確認されました。

乾燥させる工程での加温と、エアコンを切っていたときなどの吸湿が台座の部品内の接着を打ち上げ前から壊してしまっていたことになります。

打ち上げでは、衛星のカバーを切り離した衝撃で剥離が大きくなり、台座部分が壊れてしまった可能性が考えられるということです。

H2Aロケットでは、今回破損していた台座内の部品の固定には、金具が使われていました。

しかし、H3ロケットでは、低コスト化のため接着に変えていたということで、今後はコストも検討しながら接着から金具に戻すことも視野に検討しているということです。

JAXAは今後、すでに製造が完了している機体などについても接着方法を変更するなどの対策をとり、一日も早い打ち上げ再開に向けて原因究明を進めるとしています。