
(南祐和さん)「これ、猫さん。犬好きは犬の柄を作ったり、猫好きには猫の柄を作ったり多様化していっている」

伝統的な柄だけではなく、動物や果物など斬新な柄や色の大島紬作りに挑戦しています。
人材育成にも力を入れています。奄美の組合に所属する手織り職人は現在365人と、この10年で半分以下に減少。平均年齢は73歳で、後継者不足が課題となっています。

南さんは去年、工房近くに宿舎を建て、県外からも積極的に人材を採用。今は新入社員の8割以上が県外出身者です。

(今年8月に入社した沖光里さん)「奄美をまるごと詰め込んだような着物に魅力を感じて、大島紬の職人になりたいと思った」

(南祐和さん)「伝統産業だから、守ろうという感覚があると思うが、守りではなく攻めだと思う。残ったら、伝統になれる。どの産業も進化しようとすれば光はある。挑戦する」
時代に翻弄され一時途絶えたものの、進化を続ける大島紬。これからも奄美の歴史と未来を紡ぎます。










