今回の特集のテーマはゲーム業界です。その市場規模は新型コロナによる巣ごもり需要もあって世界的に伸びています。2017年は10兆8964億円でしたが、去年は推計で21兆8927億円と、2倍以上に増えています。
日曜劇場「アトムの童」もゲーム業界を舞台にされ、業界自体が注目を集めています。
ゲーム業界といえば都市部のイメージもありますが、実は鹿児島でも様々なゲームを開発し、業績を伸ばしている企業があります。

鹿児島市に本社がある「アプリファクトリーはるni」です。パソコンやスマホのゲームアプリなどを開発していて、立ち上げから6年間で手がけたゲームは50以上。

こちらは鹿児島大学と共同で製作した「だれどこカルタ」。うそ電話詐欺についての知識をカルタを通して楽しく学ぶことができる人気のゲームアプリです。

代表の野下彰太さん、39歳。幼いころからプログラミングに興味を持ち、県外でゲーム製作に携わっていましたが、24歳のとき、ふるさとの鹿児島にUターンしました。鹿児島でもゲームの仕事を探しましたが、当時、県内にはゲーム会社がほとんどなく、ショックを受けたといいます。
(野下さん)「鹿児島という場所に生まれたからがゆえに、戻ってきたときにその仕事ができないという理不尽さみたいな、自分の能力じゃない何かで人生が選択されているというのを強く感じて。ゲーム会社を立ち上げた」
創業当時3人だった従業員は、今では44人が働くまでに成長。その9割以上が県出身者です。