Q.地元で働けるのはどうですか?
(県内出身の従業員)「最高です。しっかりとした場所でゲームが作れるのはとてもうれしいこと」


野下さんは、地方の人がゲーム業界に興味があっても諦めたり、県外に出てしまう環境を少しでも変えたいと話します。

(野下さん)「ゲーム業界に入りたいけど、鹿児島にそういう場所がない。そういう人が夢を叶えられない、そもそも挑戦権すらないということ自体を変えていきたい。少しでも鹿児島に残るって選択肢を大きくできれば」


ゲーム制作を地方で。その流れを後押しをする変化も起きています。それが、企業規模が小さくても参入しやすいゲームアプリの普及です。

ゲームはかつては家庭用ゲーム機などが中心でしたが、「ファミ通ゲーム白書2022」によりますと、国内のオンラインゲームのコンテンツ市場は、現在はゲームアプリがおよそ1.3兆円を占め、国内市場の中心となっています。


(野下さん)「スマホアプリだと家庭用ゲーム機に比べてそこまで人的リソースが必要なくて、比較的中小企業とか小規模な開発チームでも挑戦する権利がある。地方も活躍しやすいような時代の流れにある」

さらに、コロナ禍での働き方の変化も追い風となりました。

(野下さん)「コロナが流行ったとき、付随するようにリモートワークが一般的になり、距離があまりデメリットにならなくなった。スキルさえ伸ばせば、目の前のチャンスをどこに住んでいていても、つかむ可能性があるっていう風に変わってきた」