車を運転していた当時25歳の男は、8時間にわたり酒を飲んでいて、事故のあと大喜さんを救護しませんでした。

男は刑事裁判で、危険運転致死などの罪で懲役9年10か月の実刑判決を受け、現在服役中です。

男は刑事裁判で、壊れていなかったブレーキが「効かなかった」などと証言。両親は「不合理な説明に納得できなかった」と話します。

そして、おととし、民事裁判で男に慰謝料などを求め、福岡地裁に提訴。「再び話を聞きたい」と男の証人尋問を請求し、先週、非公開で証人尋問が行われました。

(大喜さんの父親)「質問にしっかり自分ながらに答えているなっていう印象は受けた。ただ、疑問に思う回答も、刑事裁判と変わらず多かったかなと思った」

ブレーキに関して「効かなかった」という主張は変わらなかったものの、1つだけ証言に変化があったといいます。

(大喜さんの父親)「『車の底のところで引きずっていたんじゃないか』と刑事裁判のときには発言したが、『その発言はうそでした』と。『実際にはボンネットに乗っていたんだ』と、そういう新たな証言があったのが一番印象に残っている」

Q.男に直接会って話してよかったと思いますか?
(大喜さんの父親)「苦しんでいるんだよということ、4年経った今でも苦しんでいることを伝えられたことは、よかったと言えばよかった」