(鹿児島大学・地震学・火山学 八木原寛准教授)「日向灘南部は大体数十年に一度、今回くらいの規模の地震が起こっている」

県内の地震活動などを研究する鹿児島大学・八木原寛准教授です。

先月8日の地震の後、気象庁は「巨大地震注意」を呼びかける南海トラフ地震臨時情報を初めて発表。その後、政府は「通常と異なる地殻変動は観測されていない」として、警戒度の高い防災対応の呼びかけは1週間で終了しました。

しかし、日向灘では過去100年で、マグニチュード6.5以上の地震が11回観測されています。

このうち、M6.9を観測した1996年10月の地震では、その2か月後に、およそ30キロ離れた場所でM6.7の地震が発生しました。

(鹿児島大学・地震学・火山学 八木原寛准教授)「1996年のようにM6クラスの地震が2回起こったことを一つの契機にして、同じようなことが起こるかもしれないと念頭に置いて、心構えをすることが大事」

南海トラフ巨大地震では県内で最大震度6強、大隅半島の太平洋側で最大およそ8.5メートルの津波が想定されています。