日向灘の地震発生と南海トラフ地震臨時情報の発表から、きょう14日で6日です。14日は肝属川で南海トラフ地震による津波を想定し、水門を遠隔操作で閉める訓練がありました。
肝付町にある国の大隅河川国道事務所が管理する肝属川には124の水門があります。14日は地震による津波が川を遡上した想定で、唯一遠隔操作で閉めることができる、河口近くの波見水門の訓練が改めて行われました。
「波見水門のゲート閉操作をお願いします」
担当者がボタンを押すと、4.2メートルの水門が下がり始めます。
南海トラフ地震では、40分弱で河口に津波が到達する想定ですが、15分程度で水門を閉めることができます。
しかし…。
(記者)「右手に志布志湾があります。さらにその東の南海トラフ地震が起きた場合、40分弱で最大8メートルを超える津波が押し寄せる想定です」
水門近くの波見地区の標高は2.5メートル。堤防は5メートルほどありますが、最大の津波が来た場合、水門を閉めても津波が集落を襲う恐れがあります。
(住民)
「(日向灘の地震は)今までにない一番の揺れだった。(臨時情報が)1週間は気になる。(南海トラフ地震で)本当に10メートルとか(津波が)来ると怖い」
「津波のほうが、水が怖い。備えていきます」
日向灘の地震と「巨大地震注意」を呼びかける南海トラフ地震臨時情報発表から、あす15日で一週間。大隅河川国道事務所は、いざというときは住民に早めの避難をするよう呼びかけます。
(大隅河川国道事務所 岩元正博・河川管理課長)「水門の操作をしたからといって、すべてが完全に防げると限らない。早めの避難を心がけて、安全な行動をとっていただければ」







