(上野准教授)「今回取り上げていただいた後の反応があまりにもすごくて正直戸惑っているが、僕の可愛いと思う感覚は間違っていなかったんだと安心した。みんなメロメロですね」

住んでいるところはどんなとこ?


注目される一方で、まだ分からないことも多いヤマタロウヤドリツノムシ。その調査に同行させてもらいました。向かったのは垂水市の猿ケ城渓谷です。

垂水市の猿ヶ城渓谷での調査に同行


(上野准教授)「かなり限られたところにしかいない。特に鹿児島、中でも大隅のほうはかなりの頻度で見られる。大隅半島は固有の種類がいっぱいいる豊かな自然がある場所なので、そういう場所だからいるのかなと」

川底に仕掛けた網を引き上げると。

ワナで捕獲したかカニに付着 オレンジ色をしている


(上野准教授)「この部分、オレンジ色のつぶつぶがヤマタロウヤドリツノムシです。多い時には全身についていて100、200匹以上ついていることも」「これが吸盤です。この吸盤を使ってカニの表面にしっかりとしがみついている」

体長は2〜5ミリで、くねくねと体を動かし、カニの表面を這うように移動します。そして、透けた体の中にオレンジ色のようなものがありますが。

(上野准教授)「イラストを描いてくれた人がリボンみたいにしていて可愛いなと思ったが、オレンジの部分は胃、消化管。食べたものが全部ここに入っている」

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オレンジ色に見えるが胃や消化管