(県道路維持課・塩屋勝久課長)「建設当時からトンネル内の湧水が多かった」「湧水の原因はこれから。専門家のアドバイスで究明する。1年で復旧は難しいかもしれない」

トンネルで湧き出した水からは、自然由来の微量のヒ素も検出されていますが、県が近くの川の下流で検査した結果、農業などに影響のない水準だということです。
復旧が年単位に及ぶ可能性が浮上する中、北薩横断道路を利用する運送業者からは、影響の長期化を懸念する声が出始めています。
大隅半島などの養殖業者に飼料などを運ぶ、県北西部に位置する長島町の運輸会社では…。

(運輸業者)
「北薩横断道路がないと不便。ガソリン代が高いので影響が出てきて困っている。晴れた日でも道路に水が流れているなというのが気になっていた」
(住民)
「大きく迂回しないといけない。みんな言っているのは早く直してくれということ。原因追究しないと対応のしようがないんだろう」
復旧の見通しが立たない中、県は国に要請し、30日に専門家による現地調査を行いました。