全国のボートレーサーが日本一をかけて戦う「全国ボートレース甲子園」で、高知県黒潮町出身の片岡雅裕(かたおか・まさひろ)選手が初優勝を飾りました。

都道府県ごとに選出されたレーサーが日本一を目指すGII(ジー・ツー)レース、「全国ボートレース甲子園」。9日の優勝戦に黒潮町出身の片岡雅裕選手が出場しました。

青の4号艇が片岡選手。助走をつけてのスタートです。

スタートのタイミングはトップの0.06秒と絶好の立ち上がりを見せます。

ボートレースは一般的に内側の1号艇が有利とされますが、4号艇の片岡選手は最初の第1ターンマークで他の選手を抜き去る「まくり差し」を決めます。

1周600mのコースを3周するレース、完璧なスタートダッシュを決めた片岡選手は、その後も他の選手を寄せつけません。

そして…2007年のデビュー後、16年目にして通算29回目の優勝、GⅡレースも今回初めて制しました。(SG戦1回、GⅠ戦1回を含む)

(片岡雅裕 選手)
「高知県代表として出場できて、またそこで優勝できて、本当にうれしい。ボートレースで1番強い1号艇じゃなくて4号艇だったが、スタートしっかり行ってからの勝負だったので、しっかり行けてよかった」

佐賀中学校、中村高校時代は野球部員だったという片岡選手。夢の甲子園には出場できませんでしたが、ボートレーサーとして「甲子園」の舞台で優勝を果たしました。

片岡選手はレースの合間、ある趣味に打ち込んでいるようで…

(片岡雅裕 選手)
「サーフィンするので(黒潮町には)けっこう帰る。ボートレーサーになって10年くらいしてなかったが、先輩と久々に行ってすごく気持ちよくて、そこからずっとやっている。息抜きとしては、僕にとっては最高です」

地元・高知でのリフレッシュを活力に、「ボートレースの甲子園」で初優勝を果たした片岡選手。37歳のボートレーサーの挑戦はこれからも続きます。

(片岡雅裕 選手)
「高知県出身のボートレーサーとして頑張っているので、ボートレースを見る機会があったら応援してください」