牧野富太郎(まきの・とみたろう)博士が命名した植物の数が県内で最も多い町、高知県仁淀川町との繋がりを紹介する展示会が仁淀川町役場で開かれています。

▼牧野富太郎博士
「私は商売が嫌いで学問が好きだったために(実家の)商売は他人に譲りまして私は学問の方に走ったわけです」
こちらの音声は当時91歳だった牧野博士の肉声を記録したインタビューです。
展示会は牧野博士と仁淀川町との繋がりを大勢の人に知ってもらおうと、町の教育委員会が初めて開きました。仁淀川町教委によりますと、牧野博士が県内で採集し命名した144種のうち、仁淀川町で発見された植物は42種と県内で最も多いということです。その要因として、当時の町民が道案内や標本づくりなどで積極的に牧野博士に協力したことを示す資料や、実際に町内で採集した本物の植物が展示され、牧野博士と町の繋がりの深さを知ることができます。
▼来場者
「こういう風に行く人だからそういうことができたんだなぁと。興味が散漫な人にはできなかったんじゃないか。博士の持っていたものを感じる。こんなにたくさんここで発見したんだとびっくりしました」
「なかなか大変で(誰でも)できることではない」
展示会は7日まで高知県の仁淀川町役場で開かれています。