高知県内6市町村で23日、議会議員選挙の投開票が行われ、高知市議選の当選者に24日、当選証書が手渡されました。投票率は13回連続で過去最低を更新していて、当選者も投票率の低下を重く受け止めています。
高知市議会議員選挙は34の定数に対し、43人が7日間の舌戦を繰り広げました。即日開票の結果、自民党の新人藤川裕介(ふじかわゆうすけ)さんが4109票でトップ当選したのをはじめ、現職22人、前職1人、元職1人、新人10人が当選しました。党派別では自民党が8人。共産党と公明党がそれぞれ6人。立憲民主党が2人。社民党と参政党がそれぞれ1人で、参政党は初めての議席獲得となりました。
高知市では24日、当選者に当選証書が手渡され、市政の課題解決に向けて決意を新たにしていました。
(初当選 藤川裕介 氏)
「本当に自分のいただいた票の重みを1日経って非常に重く受け止めているとともに、本当にやる気に満ち溢れております。防災対策、インフラ整備を一丁目一番地としてこの若者世代、子育て世代の代表として幅広い政策をしっかりと責任を持って進めさせていただきたい」
(初当選 上田亜矢子 氏)
「また初心に戻って一からがんばろうという気持ちを持っております。(本山町議の)経験がありますので不安はそんなにないです。先輩の胸を借りてどんどん言えることは言っていきたい。どんどん行動に移していきたい」
高知市選挙管理委員会によりますと、投票率は34.85%と前回を1.70ポイント下回りました。市議選の投票率は71.10%だった1975年以降、13回連続で過去最低を更新し続けています。
現職議員も投票率の低下を重く受け止めています。
(7期目の当選 戸田二郎 氏)
「残念なことなんですが、こんなにも投票率の低いことで、我々選挙で戦う者としては組織を持たない者にとっては非常に苦しい戦いでしたけれど、投票率を上げなければいけないことは我々の責任でもあるわけで、このことは今後の課題」
当選した34人の任期は5月2日から4年間です。
高知市議選のほか、室戸市、宿毛市、奈半利町、土佐町、北川村の議会議員選挙の投票率も過去最低となりました。
※各市町村議選の投票率
高知市議選 34.85%(前回比-1.70)
室戸市議選 63.61%(前回比-1.75)
宿毛市議選 64.06%(前回比-4.43)
奈半利町議選 73.17%(前回比-2.71)
土佐町議選 71.13%(前回比-2.72)
北川村議選 82.67%(前回比-0.41)