高知県大豊町では毎年恒例の福寿草まつりが開かれています。今年は3年ぶりに田楽などの軽食も販売されていて、訪れた人たちはのどかな風景を楽しみながらゆったりとした時間を過ごしていました。

大豊町南大王地区。標高800メートル地点の福寿草の里では、棚田のあぜなどに福寿草が群生していて、毎年、2月中旬頃から3月上旬にかけて可憐な黄色い花を咲かせます。

(松岡葵アナウンサー)
「きょうは青空が広がるいいお天気で、お日さまをいっぱい浴びた福寿草が黄色い花びらをめいっぱい開いています。見ているだけで幸せで明るい気持ちになります」

福寿草は春を告げる縁起のいい花として地域の人たちから親しまれてきました。今年は1月の寒波の影響で花の時期が少し遅れていますが、地元の人たちが草刈りを年に3回行うなど世話を続けてきたこともあり、例年通りおよそ2万株の可憐な花が見られる見込みです。

(訪れた人)
「毎年来ているんです。福寿草は新鮮できれいですね。黄色い色がずいぶんきれいですね」
「ずいぶん長いこと来たね。子どもが小さいころから。(手入れが)本当に大変だと思うんですよ。だからご苦労様の一言です」

また、新型コロナの影響で中止となっていた地域の農産物などを使った軽食の提供が3年ぶりに再開されました。

いただきます!

(松岡葵アナウンサー)
「出来上がったばかりの田楽、いただきます!おいしい!体が一気に温まります。豆腐がとってもやわらかくて、濃厚な味噌がたまりません。ゆずの香りもしていますね。そして、こうして皆さんで大きな囲炉裏を囲むことができて、心も温まりますよね」

このほか地域の魅力をPRするため、蔓(かずら)を使ったカゴなどさまざまな商品が販売されています。

販売されている商品

(東豊永集落活動センター 長氏原学さん)
「田楽含めた食事、そういう楽しみにも期待している人が多かったので、今回(食事を)提供して完全な形での開催にこぎつけました。福寿草をめでるということもあるんですが、自然豊かなところで、心を安らげてもらえればいいなと思っています」

福寿草まつりは、今月28日まで行われていて、見ごろは来週以降になりそうだということです。(入園料500円)