阪神・淡路大震災から17日で28年です。高知市では犠牲者を悼み、教訓を未来につなげようと追悼の集いが開かれました。

28年前の1995年1月17日。淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、神戸市や淡路島の一部で最大震度7を観測。家屋の倒壊や火災などで、6434人が犠牲になり今も3人が行方不明となっています。

追悼の集いは高知市の自主防災組織=下知地区減災連絡会(しもじちく・げんさい・れんらくかい)が2015年から地震が発生した午前5時46分に合わせて開いています。厳しい冷え込みの中、会のメンバーや有志らおよそ30人が火が灯された竹灯篭を囲み犠牲者を悼みました。

集いでは震災の教訓を生かし、来るべき南海トラフ地震に「一人一人が備える」ことが重要だと呼びかけられました。震災時、神戸市に住んでいたという女性は、当時の悲惨な状況を語りました。

(参加者)
「今、きのうのことのように様子が浮かんできてもう神戸のまちの中を歩いたら戦時中と思えるようなすごい状況。(Q南海トラフ地震への備え)どこにいてもとにかく高いところへ逃げる。それだけは全家庭でしっかりと話をする必要がある」

(下知地区減災連絡会 皆本隆章 会長)
「(震災の教訓が)風化してしまうことが懸念されますのでこういう集いがあれば参加して認識を新たにしてもらうことが大事。ローリングストックや避難所の確認自分でできる工夫を一人一人が考えてきょうできることを始める」

連絡会は東日本大震災が発生した3月11日にも追悼の集いを行う予定で、今後も震災の教訓を未来につなげる取り組みを続けていくとしています。